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西加奈子さんは、若くて、美人だから、肉体的劣化に厳しい?直木賞?ウ〜ン。。。

『サラバ!』(小学館)は、上下2冊の長編にもかかわらず、
とても読みやすい本です。主人公は、圷 歩(あくつあゆむ)
という男性。個性的で問題児の姉と、近所までお使いに
行くにも、タイトスカートに着替える容姿を重要視する母、
そしていつも何かにじっと耐えているような父、これが
家族設定です。

イランで生まれた歩は、イラン革命が起こったので、可愛がって
くれたイラン人の乳母や雇い人を後に、イランを去って日本に
帰ってきます。私の個人的な経験ですが、アイオワの大学に
通っていた頃、なぜか、私のまわりには、経済学の博士号に
いどんでいたイランからの院生が多くいました。卒業したら、
祖国のお役人になるらしいのです。いつもニコニコしていた
イランの学生達は、そのうち夜の大学のクラス ルームで
いつまでもミーティングをしていて、そのうちにイラン革命
が起こったのです。いつも学生食堂で一緒に食事をした
イランの学生達を、この本を読んで、懐かしく思いだしました。
日常の会話をしている限り、彼らはとてもフレンドリーな
人達でした。だから革命計画の一端に携わっていたなどとは
夢にも思っていませんでした。

歩は大阪の小学校で数年過ごした後、父の転勤で今度はエジプト
の日本人学校に入学します。イランで生まれ、エジプトで
小学校時代を過ごすという背景は西加奈子の経験に基づいて
います。でも、本人はこの著は完全なるフィクションだと
言っています。エジプトのカイロで、歩は生活水準は、
自分よりずっと低いエジプト人の美少年ヤコブと
深い友情を結んでいきます。それは、男の子同士のラブ
ともいえる感じ。西加奈子は、大阪出身だから、宝塚の
影響かなあとも思ってしまいました。私自身、名古屋の
カトリックの女子校で育ち、男の子のことを考えるのは
罪であるということをしょっちゅう言われていた
ので、女ばかりの世界でちょっと恋めいた感情が生まれる
なんていうこともなきにしもあらず。美少年との
ラブ的友情もわかる、わかる。

ヤコブは、ゴミ箱に火をつけるなどのドキドキするような
冒険も紹介します。アラブ語と日本語のさよなら
を組み合わせて、「サラバ」という単語を造ったりも
します。道をはさんで、トーキング ウオーカーで自分達だけ
に通じる言語で歩いて行く様は、本当に楽しそう。
外国で生活した者だけがわかる一種の「国際感覚」を肌で感じる
ようで、この辺りは、実に感動させられました。

でも、まあ、私の個人的意見ですが、日本に帰ってきてからが、
だんだんつまらなくなります。大学を卒業して、貧乏な三流の
ライターになった歩の毛がどんどん抜けて、ハゲになり、
ぶくぶくと太ってきた、この肉体の劣化を西加奈子は、びしびし
と批判していきます。さながら大切なのは外見であるというように。
しかも彼女にとって美男というのは、背が高く、すらりとしている
ことのようです。職業選択より外見の美に関して、紙面を
費やしています。その価値感覚がわかりません。

西加奈子自体、すらりと背が高く、美人な方です。カリスマ的
でもあります。でも、でも、です。私のようにチビおばちゃん
読者はこれをどう受け止めるでしょうか。チビでも私は
「こんなに素敵なの」と自分を説得させる域に達するまで、
苦労したのよね。でも、美人で背の高い、カリスマ的存在の
西さんには、わからないだろうなあ、この作者は若いなあと
思った次第です。

これが直木賞かあという気持もします。


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